2010年 12月 18日
アテナの変化
といっても、ギリシア神話の女神ではありません。
カンパニョーロの11スピードのコンポーネントの名称です。世界のシマノに対抗するためにカンパがリリースした11スピードのコンポは、上級クラスから「スーパーレコード」、「レコード」、「コーラス」でした。2009年に第4のコンポとして「アテナ」が加わりました。
しかし、「アテナ」というグレード名称は、カンパの過去の製品群でもかつて使用されていたそうです。最初に登場したのは1989年。当時も、アテナは上から4番目のグレードで、その後、さらに下に「ベローチェ」などのグレードが追加され、1994年には、現在の「ケンタウル」のグレードに相当したようです。
現在のカンパの11スピードのコンポ群では、上位機種がカーボンやチタンなどの高級素材をふんだんに使用して軽量化を図っているのに対して、アテナはアルミをメイン素材にして、お得感を売りにしています。
2010年のアテナ
アテナは、11スピードのコンポ群で唯一のアルミクランクです。(一応)クロモリフレームであるメルロー号(ポケロケ)に組み付けています。
2011年にモデルチェンジした主な変化は以下のとおり。
クランクセット
従来のウルトラトルククランクは真ん中でジョイントしています。コーラス以上のグレードのコンポは2011年モデルになってもウルトラトルクです。一方、アテナ以下のグレードのコンポのクランクはパワートルクという名称のシマノ方式と同じような右クランクに長いシャフトがつくものに変更されました。
軽量化と高剛性を両立させるためとか謳われていますが、上位クラスのコンポで採用していない以上、コストダウンが主な目的でしょう。クランクにはいったロゴデザインもおもちゃっぽくなってしまいました。
もっともチェーンリングの加工が改良されたようで、フロントシフト性能が向上したようです。2010年までのモデルをお持ちの方はチェーンリングを2011年モデルに交換すると変速フィーリングが向上するかもしれません。
リアブレーキ
従来のカンパのブレーキは、Dスケルトンのデザイン(肉抜き加工)です。フロントはデュアルピボットですが、リアブレーキはスピード調整には十分という割り切りでシングルピボットのブレーキでした。
2011年モデルから11スピードのグレードすべてに、従来のシングルピボットのリアブレーキに加えて、デュアルピボットのリアブレーキも選択可能になりました。造形的にはシングルのほうがきれいなのですが、より高い制動性能を求める人にとってはオプションが広がったことは朗報です。
エルゴパワー
2010年まではカーボン化粧のレバーでしたが、2011年モデルからアルミ地のレバーも選べるようになりました。クラシックなたたずまいを優先するにはいいかもしれません。しかし、内部機構を簡略化して、従来モデルでは可能だった3段シフトアップなどができなくなりました。これは機能的に上位モデルと差別化することを意識したグレードダウンです。
最初からできないようにしていたらまだ納得できるのですが、あざといなぁ。。。
以上、2011年モデルで変わったことはいいこと、悪いことが混在していますが、11スピードのコンポを普段使いするには、「アテナ」はリーズナブルなコンポといえるでしょう。
しかし、やっぱりクランクの質感がイマイチだなぁ。。。(ぶつぶつ)
カンパニョーロの11スピードのコンポーネントの名称です。世界のシマノに対抗するためにカンパがリリースした11スピードのコンポは、上級クラスから「スーパーレコード」、「レコード」、「コーラス」でした。2009年に第4のコンポとして「アテナ」が加わりました。
しかし、「アテナ」というグレード名称は、カンパの過去の製品群でもかつて使用されていたそうです。最初に登場したのは1989年。当時も、アテナは上から4番目のグレードで、その後、さらに下に「ベローチェ」などのグレードが追加され、1994年には、現在の「ケンタウル」のグレードに相当したようです。
現在のカンパの11スピードのコンポ群では、上位機種がカーボンやチタンなどの高級素材をふんだんに使用して軽量化を図っているのに対して、アテナはアルミをメイン素材にして、お得感を売りにしています。
2010年のアテナ
アテナは、11スピードのコンポ群で唯一のアルミクランクです。(一応)クロモリフレームであるメルロー号(ポケロケ)に組み付けています。
2011年にモデルチェンジした主な変化は以下のとおり。
クランクセット
従来のウルトラトルククランクは真ん中でジョイントしています。コーラス以上のグレードのコンポは2011年モデルになってもウルトラトルクです。一方、アテナ以下のグレードのコンポのクランクはパワートルクという名称のシマノ方式と同じような右クランクに長いシャフトがつくものに変更されました。
軽量化と高剛性を両立させるためとか謳われていますが、上位クラスのコンポで採用していない以上、コストダウンが主な目的でしょう。クランクにはいったロゴデザインもおもちゃっぽくなってしまいました。
もっともチェーンリングの加工が改良されたようで、フロントシフト性能が向上したようです。2010年までのモデルをお持ちの方はチェーンリングを2011年モデルに交換すると変速フィーリングが向上するかもしれません。
リアブレーキ
従来のカンパのブレーキは、Dスケルトンのデザイン(肉抜き加工)です。フロントはデュアルピボットですが、リアブレーキはスピード調整には十分という割り切りでシングルピボットのブレーキでした。
2011年モデルから11スピードのグレードすべてに、従来のシングルピボットのリアブレーキに加えて、デュアルピボットのリアブレーキも選択可能になりました。造形的にはシングルのほうがきれいなのですが、より高い制動性能を求める人にとってはオプションが広がったことは朗報です。
エルゴパワー
2010年まではカーボン化粧のレバーでしたが、2011年モデルからアルミ地のレバーも選べるようになりました。クラシックなたたずまいを優先するにはいいかもしれません。しかし、内部機構を簡略化して、従来モデルでは可能だった3段シフトアップなどができなくなりました。これは機能的に上位モデルと差別化することを意識したグレードダウンです。
最初からできないようにしていたらまだ納得できるのですが、あざといなぁ。。。
以上、2011年モデルで変わったことはいいこと、悪いことが混在していますが、11スピードのコンポを普段使いするには、「アテナ」はリーズナブルなコンポといえるでしょう。
しかし、やっぱりクランクの質感がイマイチだなぁ。。。(ぶつぶつ)
Commented
by
bluesofbicycle at 2010-12-18 14:32
今度ロードを購入するとしたら、カンパにしたいです。アテナかベローチェでもいいかなと、心で考えています。
でもポケロケにアテナとはすごい足回り(笑)イチローみたいです。
でもポケロケにアテナとはすごい足回り(笑)イチローみたいです。
0
Commented
by
funa9934 at 2010-12-18 19:32
昨年モデルのアテナ使用者です・・
3段シフトアップ無くなったのですねえ。
知らなかったです。
アテナのクランク、ちょっと曇っているのですよね。。
他のパーツに比べて輝きが・・
しかし、シ○ノよりはデザインセンスは良いかと個人的には思います・・
あのカブトガニのようなフォルムはボクにはどうも・・
3段シフトアップ無くなったのですねえ。
知らなかったです。
アテナのクランク、ちょっと曇っているのですよね。。
他のパーツに比べて輝きが・・
しかし、シ○ノよりはデザインセンスは良いかと個人的には思います・・
あのカブトガニのようなフォルムはボクにはどうも・・
Commented
by
shinzo_h at 2010-12-19 07:41
Commented
by
shinzo_h at 2010-12-19 07:44
こっさん
最近のシマノのクランクセットの顔については同感です。カーボンバイクならば似合うのかもしれませんが、いま再評価されつつあるクロモリロードにはあのデザインとカラーは似合いませんね。現行品ならばスギノのクランクセットが質感、デザインとも優れていると思います(しかし、カンパ互換じゃないのが悩みの種)。
最近のシマノのクランクセットの顔については同感です。カーボンバイクならば似合うのかもしれませんが、いま再評価されつつあるクロモリロードにはあのデザインとカラーは似合いませんね。現行品ならばスギノのクランクセットが質感、デザインとも優れていると思います(しかし、カンパ互換じゃないのが悩みの種)。
by shinzo_h
| 2010-12-18 11:17
| ロードバイク
|
Comments(4)